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もうすぐクリスマス
LA:2008-12-22 05:31 (95)
 クリスマスを前にして、こちらではせわしない雰囲気が漂っています。25日のクリスマスは、午前中は、家族揃ってパジャマのままで、プレゼントのパッケージを開けるのが風習らしいです。夜は、親族や親しい友人も加わって、食卓を囲んでクリスマス・ディナーをとるのが伝統的な行事です。日本で元旦を祝うのに感じが似ていて、数日前には、飛行機やドライブでの帰省ラッシュも見られますし、クリスマスのプレゼントを買いに走る買い物客で、デパートやショッピング・センターは賑わいます。
 今年は、金融危機によって引き起こされた経済悪化から不景気に入り、仕事を失った人も多く、商品の売り上げはいまひとつだということです。ヘアーサロンなどのサービス業にとっても、今が一番の書き入れ時のはずですが、閑古鳥が鳴いているような店も少なくないと聞きました。
 それでも、最高級デパートや、最高級ブランド品を扱う店は、例年を上回る売り上げだということで、スーパー・リッチな人たちのお財布はびくともせずに、益々購買意欲を増しているとレポートされています。

 


 クリスマスを控えてのトラディショナルな行事として、町に聖歌隊が出てクリスマスキャロルなどを歌う光景が見られます。おととい、友達の住むハリウッド・ヒルズの住宅地の一角でも、道路を封鎖してパーティーが開かれるというので行ってみました。
 友達の住むグレン・グリーンという通りは、ビーチウッド・ブルバードから枝分かれしたほんの一ブロックだけの道ですが、そこに住む住人は、祭り事が好きなようで、なにかというと町から許可書をとって道路を通行禁止にしてパーティーを開いています。今回も、行き止まりにある丸い広場にビュッフェのテーブルと飲み物をサーブするバーのテントを張り、クリスマスの飾り電球を張り巡らしてステージをこさえて、準備万端整えてありました。
 食事もドリンク類も、皆での持ち寄りで、たいへん豪勢なビュッフェに、シャンパンやワインが飲み放題とあり、皆さんとても寛大にコミュニティーへ貢献されているんだなあと感心しました。というのも、私のように、それぞれの住人が招待した友達もやってきて、参加者の数は数百人にもおよび、にもかかわらず、食事もアルコール飲料もたんまり余るほど用意されていたからです。
 聖歌隊のほかにも、プロのトロンボーン奏者が20人集まり、クリスマスを祝う曲を一時間以上演奏していってくれました。司会を務めたのが、役者のビル・プルマン(『インディペンデンス・デイ』『While you were Sleeping』などに出演)でした。彼もこの近所に家を持っているらしく、ものすごく寒い晩でしたのに、フランネルのシャツ一枚にジーパンで、皆のお世話をやきながら走り回っていました。
 風もあり、ロスにしては非常に寒い晩で、気温でいえば6度くらいだったのかもしれません。私もフード付きの防寒着に身を包み、巨大なステインレスの鍋で熱々に温められていたアップル・サイダーをもらって、それをすすりながら演奏を観覧しました。
 アップル・サイダーをいただくと、冬だなあという気持ちになります。これは、たぶんアメリカがオリジナルの飲み物だと思いますが、地域によって作り方も、味も、飲み方も色々のようです。ロサンジェルスでは、一般的に、リンゴジュースに、レモンやオレンジの皮と、シナモン・ステック、ナツメグ、クローブ、スターアニス、ラルダモンなどのスパイスを混ぜて火にかけて作ります(自分では作ったことはありませんがーー”)。お好みでラムやウイスキーなどを混ぜて飲んでもおいしいらしいのですが、私は、この晩、アップル・サイダーのストレートを4杯もいただきました。
 スターバックスでも冬だけの限定でアップル・サイダーを売り出すときがありますが、こちらもなかなかの美味でした。温かいせいもあると思うのですが、飲むとホッとするのがアップル・サイダーの人気のひとつではないでしょうか。
 私にとっては、これで充分クリスマス気分を味わえた気がしました。明日の23日から10日間マウイへ遊びに行ってきます。マウイはこれが2回目、7年振りです。今回は念願が叶い、ジャングルのあるハナでも3泊することが楽しみです。ハナは、町から離れていてレストランも数件しかなく、いやに高いスーパーが2件あるだけだそうで、ほとんどの滞在者は自炊するということです。私のとったホテルにもキッチンがついているので、「自分で作って食べろ」ということなのだと理解しました。ロスから持てるだけの調味料を持っていって自分の口にあう食事をつくらなければなりませんが、それはそれでおもしろいかなと想像しています。


 
 



Merry Christmas!
   
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