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LA:2008-12-13 10:12 |
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一昨日、ゴールデン・グローブ賞のノミネートが発表になりました。アメリカでは、来年2月22日のアカデミー賞の授賞式までに、独立系映画の優秀作品に賞を与えるスピリット・アワードや、私のようなスクリーン・アクターズ・ギルドのメンバーが選出するギルド・アワードを始め、その他数十の賞が授与されるアワード・ショーが開催されます。そして、今、その選出の始まった時期は、アワード・レースと呼ばれ、各映画会社が、可能性のある映画をPRするために多大な広告費を使う時期でもあります。
PRのひとつとして、最優秀賞を選ぶための投票権を持つ人たちを対象にした様々な試写会が行われ始めました。来年になると、制作会社から直接DVDのコピーや映画の招待券が送られてきますので、たくさんの、しかも優れた映画を無料で観られる時期です。
しばらく体調を壊していたので、いくつか試写会を逃してしまいましたが、昨日は、「オーストラリア」を観てきて、明日は、ブラッド・ピットとケイト・ブランチェットの「ベンジャミン・バットン」を観にいく予定です。
「オーストラリア」は、「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン監督とニコル・キットマンのコンビで、オーストラリアの美しい風景をバックに撮られた超大作ということでしたが、お話がメロドラマチックで、「風とともに去りぬ」と、私の一番好きな映画「アウト・オブ・アフリカ」から真似してつくったようなシーン
がいくつも見られ、しかも少し「パール・ハーバー」の再現でもあるみたいで、随分がっかりさせられました。同じように感じた観客も多かったようで、試写の後、エレベーターで一緒になった男性は、「僕の2時間半を返してくれ!」と苦笑いしていました。
しかし、ヒュー・ジャックマンがとても魅力的で、アボリジニの子役の男の子も素晴らしくて、また映像がきれいなので、オーストラリアの好きな方、そして、時間とお金に余裕のある人は、大きなスクリーンで観られるといいかもしれません。
ミッキー・ロークのカムバック作品といわれている「レスラー」は、おもしろい作品でした。ミッキー・ロークは、その昔、「ナイン・アンド・ハーフ」や「エンジェル・ハート」などに出ていた頃、私も大ファンだったのですが、その後、態度が悪く、素行が悪化してハリウッドでは仕事をほされ、プロ・ボクサーに転職し、顔の整形手術を繰り返してひどい形相になって、復帰はあり得ないといわれた役者です。3、4年前、近所のアース・カフェに愛犬のポグを連れて頻繁に現れていた時期がありました。いつも、黄色やオレンジの派手なトレーニング・ウエアにロンゲにヘア・バンドをしていて、大きな声で話しをするので、とても目立ちたがり矢さんだなあという印象を受けました。
その後、「シン・シティ」に出演して運気を取り戻し、今回の「レスラー」では、落ちぶれたプロ・レスラーの後年(はまり役!)を熱演して、アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされるかもしれないという評判を得ています。昔の二枚目リーディング・スターから、すっかりキャラクター・アクターに転向したミッキー・ロークですが、やっぱり上手だからですね。ただ、たくさん顔を手術していじっているので、少し表情に欠ける感じがしないでもなく、これから益々キャラクター・アクターとして活躍していってほしいです。サポート役のマリッサ・トメイも、ストリーッパーの役で熱演しています。女の私でも見とれてしまうくらい、体の線がすばらしくきれいな人です。
他にも話題になっている作品は、「ミルク」、「フロスト/ニクソン」、「レボリューショナリー・ロード」、「レイチェル・ゲッティング・マリッド」「スラムドッグ・ミリオネアー」、「チャンジリング」、「ザ・リーダー」、「ダウト」、「グラン・トリノ」、「ハッピー・ゴー・ラッキー」、「WALL-E」「W」、「ザ・ビジター」、「バーン・アフター・リーディング」、「セブン・パウンズ」、などなど、去年に比べると優秀な作品が随分と多いので、どのようなレース展開になるか楽しみでもあります。
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以前、一緒に舞台をやったことがある友達のリサが、シルバー・レイクという場所に、カフェをオープンしました。名前は、リリック・カフェ。ミュージシャンを招いてオープニングのレセプションがあったときの一場面。 |
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