最新ブログ(10件)
■2020-05-25
こういう時期だからこそのリーチアウト。色々なインナーワークや動画でのチュートリアルが紹介されています。
■2019-01-09
明けましておめでとうございます!
■2018-12-24
昔の思いでから見られる思考グセ
■2018-11-30
東京でのイベントを終えて
■2018-10-30
11月3日&10日、東京でのイベント
■2018-09-20
エサレン研究所へのロードトリップ
■2018-07-26
幼い頃の記憶を疑ってみましょう。
■2018-06-20
父の日に見た思い出
■2018-05-31
お知らせです。
■2018-03-26
親への感謝の気持ちを抱けるようになると、良いことが起こり始める。
>>過去のブログ一覧
rss
お問合せ
当サイトについて
 
 
   
 
アメリカ大統領選
LA:2008-11-07 17:51 (91)
 11月4日、火曜日の大統領選挙で、バラク・オバマ上院議員が第44代アメリカ合衆国大統領に選出されてから、ロサンジェルスにもハッピームードが漂っています。
 選挙の日、私はコマーシャルの撮影でスタジオに入っていました。朝に投票してから仕事に出て来たスタッフがたくさんいて、みなさん胸に「I voted.」(投票しました)というステッカーをつけていました。この日は、そのステッカーを着けてスターバックスへ出向くとコーヒーが無料で飲めたとか。
 帰り道、ラジオで開票結果を聞いていて、これまで長い間共和党を指示してきたコネチカット州とオハイオ州でオバマ氏が勝利を収めたということを知りました。この時点から、オバマ氏の選挙戦のヘッド・クオーターであるシカゴのグラント・パークへ人々がぞろぞろと向かう姿が見られ、オバマ氏当選を祝う人たちが集まっているということでした。
 投票の締め切りは午後8時で、アメリカは時差があるために、東海岸から徐々に開票結果が出ます。全国の選挙人(ポインツ)半数である270人以上を獲得すれば当選ということですが、オバマ氏はロサンジェルスが午後6時を過ぎた時点で既に207人を獲得していました。最大のポインツをもつカリフォルニア州(55人)とオバマ氏の出身地であるハワイ(4人)においての勝利は間違いないのと、西海岸はリベラルな場所のため、この時点でオバマ氏の勝利はほぼ間違いないと報道されました。
 それでも、8時を過ぎて、アメリカ合衆国のマップでカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州、ハワイが青色(民主党の勝利は青で、共和党は赤で表示されます)に塗り潰されて民主党の勝利が発表されると、選挙戦を放映していた各局でオバマ氏の当選を喜び歓喜する人々の姿が流れました。ナレーションもなく、ただただ人々が喜んで抱き合い、悲鳴をあげて感激の涙を流している様子が数分間映りました。歴史がつくられた瞬間です。感動的でした。
 

 過去8年間、国民の大半が、言うだけで何も実行しない政府、金持ちだけに特権を与える政府、国民の声が全く届かない政府に対して失望し怒りを抱いてきました。今回、change/変化を訴えるオバマ氏の選出に、多くの人々は、その昔、奴隷解放の父とも呼ばれた第16代エイブラハム・リンカーン大統領の有名な演説の一節、「人民の人民による人民のための政治」を思い出していたのではないかと思います。また、合衆国に今回初の黒人の大統領が誕生したのは、40年前に暗殺された、黒人公民権運動の指導者であり牧師であったマーティン・ルーサー・キング・ジュニアが人種差別と人種偏見をなくすために奮闘したその貢献があったからこそだといわれ、改めてマーティン・ルーサー・キング師の英雄振りが語られていました。
 オバマ氏の大統領選勝利後のスピーチは、これから国を立て直すためにたいへんな作業が待ち受けている、国民ひとりひとりからの働きかけが政府には必要だという現実的で少々重たい内容でした。経済クライシスで国民が苦しむなか、時期が時期だけに浮かれている場合じゃないということで、この日予定されていたグラント・パークでの仕掛け花火も直前に中止したそうです。
 オバマ氏は、スピーチが上手で、聞いているとジーンとくるだけでなく、私も頑張ろう!という気持ちにさせられるとてもインスピレーショナルでカリスマ性のある人です。
 翌朝は、この記念すべき瞬間が第一面に載った新聞を複数手に入れようと各地で長蛇の列ができました。ニューヨーク・タイムズ紙もあっという間に売り切れ、ネットで一部199ドルもの値段がついて売られていたそうですが、タイムズ社は緊急で7万5千部の増刷を行ったということがニュースになっていました。
 ブッシュ政権の後始末をしながら、経済救済、エネルギー・クライシスへの対応、イラクからの米兵撤退など、たいへんな難題を抱えての出発ですが、バラク・オバマ次期大統領は、いまのアメリカにとって希望の象徴でもあり、アメリカに新しい時代をもたらすリーダーとして多いに期待したいものです。
 今の気持ちはと聞かれると、人々が、「I feel proud to be American.」(アメリカ人であることを誇りに思うわ)と目を輝かせて答える姿がとても印象的な心が動かされるアメリカ合衆国の大統領選でした。
 
 

   
HOMEプロフィールレジメフォトギャラリーブログ掲示板お問合せ当サイトについて
Copyright 2006 All rights reserved : saemi.j-heart.com