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LA:2008-10-29 23:09 |
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ロサンジェルスは、ここのところとても温かい日が続いています。気温でいえば30度にとどくくらいでしょうか。イギリスに住む従姉妹が、あちらは摂氏2度という恐ろしい寒さで、朝晩はマイナスになると悲鳴をあげていました。血液の薄い(献血しようとしても血の質が悪いと断られてしまいます)私には、冬眠でもしないとサバイバルできないほどの寒さだそうです。改めて、南カリフォルニアの過ごし易い気候に感謝しました。
というのも、実は、先週末に友達の結婚式に出るためにルイジアナ州のニューオーリンズまで出かけていて、そちらであまり居心地のよい思いをしなかったために、ロスに帰って来て、ほっとしているからかもしれません。気候のよさなんて、住み慣れてしまうと当たり前のように感じて有り難く思うようなこともなくなってしまいますけれど、いったん離れてみて、よそのそれほど快適でない環境のなかで時間を過ごして、住み慣れた環境の有り難みをひしひしと思い出すことができました。
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ウエディングは、とても素敵でした。セレモニーは日曜日の夜だったのですが、木曜日の夜から色々な催し物が計画されていて、私は金曜日の晩のリハーサル・ディナーから参加し、土曜日の朝のブライダル・ブランチ、午後のプランテーション・ツアー、夜は、カクテル・パーティーに参加しました。
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花嫁さんの親族と親しい女友達を呼んでの、女性だけのブライダル・ブランチ |
日曜日は、朝から花嫁さんと、ブライズメイドたちと一緒に美容院へ出向いて、髪のセットをしてもらいました。花嫁のケイレンが、週末を通してのウエディング・イベントのテーマを1920年代と決めたので、みな、20年代の出で立ちで出席することになっていて、私もフラッパードレスに当時の髪型をアレンジしてもらって結婚式に出るというプランでした。ところが、実際、6人の髪型をひとり75ドル出してアレンジしてもらったのですが、誰も20年代のウエイビーなヘアースタイルになっていなくてガッカリしてしまいました。20年代というよりも40年代のフィルム・ノアーか60年代の中流家庭のハウス・ワイフのようにも見えました。自分でアイロン・カーラーを持って行ってアレンジしたほうが、上手にできたと思います。実際、結婚式に出席したゲストの中には、「自分でやったから、適当だけれどお」といいながらも、私たちプロの手にかかったものよりも、よほど20年代風で素敵な髪型をしている女性たちがいました。
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マイクのパパとママ
伝統的な結婚式にはしないということで、神父さん役を、新郎であるマイクの親友のデイビッドが買って出て、マイクの側のグルームズ・メンとして、マイクのお兄さんと弟に並んで、女性である私とサラが立つことになっていました。(花嫁の側にはブライズメイドと呼ばれる親しい女友達か、姉妹か親族の女性が補佐役として列になって並び、花婿の側には同数の男友達か、兄弟か親族の男性が立つことが普通です)デイビッドは、結婚するカップルをよく知っている仲なので、これまでのいきさつをおもしろおかしく書いてきた文章を読んで、みなを笑わせました。誓いの言葉も、花嫁、花婿、それぞれが自分で書いたものを読んで、笑いと涙をさそいました。厳粛でかしこまっていないセレモニーは、その代わりに、フレンドリーで温かみがあって、それでいて彼ららしさが伝わってきて胸がジンとなる素敵な時間でした。
その後は、ワンプロック離れたたジャズ・クラブまで歩いていって、そこでレセプション(披露宴)が行われました。
週末のウエディング・イベントのほとんどがフレンチ・クオーターのなかで行われたので、どのイベントもホテルから歩ける距離にありました。フレンチ・クオーターは、ニューオーリンズがアメリカ合衆国に属する前、フランス植民地時代に建てられた町で、1965年からアメリカ国定歴史建造物に指定されて保護されている町です。この土地独特のジャズが生まれた場所でもあり、フレンチ・クオーターのなかでは、ストリートパフォーマーがあちらこちらに観られます。披露宴にも、ジャズバンドが雇われて演奏して楽しませてくれて、94歳になるジャズ・シンガーのパフォーマンスもあったり、フレンチ・クオーターらしい宴でした。
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マイクも花嫁のケイレンもロサンジェルスに住んでいるのですが、ケイレンの実家がルイジアナ州ということであちらで式を挙げることにしたそうです。結婚式に出席する側としては、あまりに遠くてくたびれてしまいました。飛行機に乗るだけでも疲れるのに、時差のある場所で動き回り、気温もものすごく暑くなってじめじめしているかと思うと突然真冬のように寒くなったり、ホテルの部屋から外の飲んだくれの大騒ぎが聞こえて、毎日2時間くらいしか眠れなかったりと、体にこたえました。
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ニューオーリンズは、昔、「ザ・デンジャラス」というB級映画の撮影でひと月ちょっと滞在したことがあるので2度目でした。数日、観光で訪れるには、異国情緒があって(日本でいうと神戸みたいな場所)おもしろい場所ですが、日本人の私には、どうも食事が口に合いません。あちらでは、ケイジャン料理といわれるスパイスの効いた独特の煮込み料理や、揚げ物がメインで、脂っこいのもあり、二日続くともう苦しいなあといった感じがします。
でも何はともあれ、結婚式はよかったですし、旅行ができましたし、無事にロスの家に戻ってこられてホッとして、自分のベッドで眠れる幸せを噛み締める今日この頃の私です。
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