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LA:2007-06-21 23:10 |
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サンタモニカのモールにできたカップケーキ屋さん |
私は、もうかれこれ10年近くお世話になっている歯医者の先生が大好きです。先生の奥様というのが、これまたおもしろい方で、私を可愛がってくださいます。ときどき、おふたりに連れられてご飯を食べに行くときに、「お嬢、何を食べましょうか?」と聞いて下さるのですが、一人暮らしの私が一人では行きにくく、デートでも行かないような場所ということで、いつも決まって焼き肉屋になります。
このおふたりとお食事をすると、なにをいただいてもほんとにおいしいんです。なんですか家族と居るような感覚で、甘えられるし、お間抜けなままでいても許されるような気がするので、そうした心地よさが脳を刺激して、さらに「おいしい」という喜びの感覚を生み出してくれているからかもしれません。
帰り際には、奥様はいつも、日本からのいただきもののお裾分けだとか、庭に生った果物や、おいしいお惣菜のパーッケージなどを紙袋一杯に詰めたものをお土産として持たせて下さいます。愛情も一杯に詰まっているようで、有り難いです。
先日、半年に一回の歯のクリーニングに行ったときも、先生は、大きく口を開けて何も言えない私の歯をゴシゴシされながら、お話を聞かせてくださいました。
「僕はね、世の中の人は、2種類のタイプに分けられるんじゃないなと思ってるんですよ」と、先生。
「ひとつのタイプは、Taker(取る人)で、もうひとつはGiver(与える人)ね。テイカーの人は、いつも人から取ったり、貰ったり、盗んだりすることばっかり考えているの。それは、自分の手もとに充分ないって思いがあるから。そして、そういう思いがある限り、どんなに物をかき集めて所有したとしても、いつまでも足りないって感じているんだよ。常にハングリーなの。でも、ギバーの人たちは、他の人に与えて助けたり、シェアすることによって喜びを得られる人たちだから、手もとのおにぎりがなくなったとしても、心が満たされている人たちなんだ。さあ、佐恵美ちゃんは、どっちのタイプの人ですか?」
と、言って笑い、最後に、
「でも、テイカーでいるか、ギバーになるかは、自分で選択できることだからね」と締めくくられました。
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