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LA:2017-03-30 14:05 |
(211) |
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春の陽射しを浴びて緑鮮やかなトパンガ・キャニオンで、ホロトロピック・ブレスワークのワークショップがおこなわれました。今回、42人の参加者の一人一人が、それぞれのインナー・ジャーニーへと果敢にダイブインされる姿に、ファシリテイターを努めていた私たち七人全員が心を動かされました。
今回の、正式なホロトロピック・ブレスワークは、グループで行うようにデザインされています。
ワークショップでは、参加者は2人一組になり、それぞれが呼吸をするブリーダーと、その世話をするシッターとをこなすように、2回のブリーディング・セッションがもたれます。
シッターは、目隠しをしてマットレスの上に横になっているブリーダーの必要に応じてティッシュや水筒を手渡してあげたり、手を引いてトイレへ連れていったりと、幼児の世話をやくように、ブリーダーが内に起こる癒しを体験するための安全な空間を提供する役目を担います。私は、初めてワークショップに参加したとき、会ったばかりの他人の面倒を3時間も見なくてはいけないことを少々面倒臭いと感じましたが、後になって、これもエゴによる先入観から生まれた思いだったと気がつきました。
実際に自分が呼吸をするブリーダーになったときに、シッターから手取り足取り世話をやいてもらうと、その惜しみない気遣いと思いやりに胸が熱くなったのを覚えています。そして、実際にシッターを努めてみると、自分の五感と存在の全てをもって意識をブリーダーにのみ集中させることで、瞑想に似た、心身ともに清められた感覚で満たされます。
自分のパートーナーの様子が安定したときにふっと会場内を見渡すと、悲鳴をあげる人、泣き叫ぶ人、マットレスの上で踊っている人もあれば暴れている人もあり、まるでマッド・ハウスのような不思議な光景を目にしますが、そうやって、これまで知らず知らずのうちに体に溜めてきた感情的トラウマや心理的苦痛をプロセスし、解放リリースしている人々の姿を目の当たりにすると、これだけの感情的記憶に苛まれながら暮らしている人間という生き物に対しての慈しみの思いが沸き上がり、同時に、会場が人間愛で満ち溢れているのを感じることができます。
ブレスワークのワークショップでシッターの経験があったお陰で、親や親しい人が闘病生活に入ったときに、自分の日々の悩みや不平不満を横にどけて、しっかりと意識を今ここに置いた状態で看病/介護ができて有り難かったと報告をする人たちがいます。身近な人の死に直面すると、現実逃避や、動揺して無分別な行動をとったり、変えることのできない現状に圧倒されて心を閉ざしてしまう人もいます。そうやってネガティブな感情エネルギーに操られて、さらにネガティブなエネルギーを体に記憶させて溜め込んでいれば、そのうち看病する側が病気になってしまいます。
私たち人間はみんな神/愛のエネルギーから成るものですから、私たちがエゴや思考に捕らわれていないハート、または、意識のエネルギーを注ぐところには、自然と愛情が注がれることにもなります。我欲を横にどけて、注意の全てを病人に注ぐよう意識していると、内側に思いやりを育んでゆけるだけでなく、今、病人が一番望んでいることは何か、自分に要求されていることは何か、ということを素直に汲み取れるまで心の眼が澄んできます。
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ホロトロピック・ブレスワークのワークショップに参加するたびに感銘するのは、概念や歪んだ物差し、社会のモラルや常例を通してしか物事を観察できなかった心の眼が開かれたとき、被害者意識、エゴや懐疑心、自己嫌悪といった心の囚われから解放された人間の姿が、これほど愛おしく、そして、美しく見えるのだということです。そして、ひとり、ひとりがこうした自分の内側への探求&インナー・ワークをすることで完全なる本質を見極めることで、自らを癒すだけでなく、周りの人々を感化し癒しへと向かわせ、それがやがて地球の浄化、そして、宇宙の進化へと通じてゆくのだと感じます。 |
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