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LA:2011-02-15 17:35 |
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観光地としても有名なハリウッドのチャイニーズ・シアターや、アカデミー賞授賞式の行われるコダック・シアターからもさほど遠くない距離にあるのですが、引っ越した先は、鹿が降りてくるような所で、上り坂になる道路脇に鹿に注意の交通標識が立っています。 |
一月の終わりにコンドミニアムのほうへ引っ越しをしてから2週間が経ち、やっと少し落ち着いてきました。
コンドミニアムを買うと決めてから、実際に頭金を入金して鍵を渡されるまでに60日かかり、それから改装作業にひと月半、そして、引っ越しをしてからも修理と掃除と片付けに追われストレスフルな日々が続きました。
改装作業は、最後は中途半端に片付けられてしまったので、これから別の大工さんを雇って修理をしてもらわなければならないような箇所もあり、そこにしまう予定でいる物はまだダンボール箱に入ったまま積みあげてあります。古い物件を購入したので、男友達に手伝ってもらいながら、ベランダの掃除、タイルのコーティング、ペンキの塗り替えをしたり、業者に頼んでエアコン・ダクトの掃除をしてもらったり、買ったばかりのキッチン設備の部品の取り替えだとか、家具の配達を待ったり、毎日、やるべきことがエンドレスにもちあがってきます。
引っ越しは、日本人の引っ越し屋さんに頼んだのでスムースに終わりました。でも、パッキングのほうは、自分でできるだろうと思ってプロの方に頼まなかったのを後になって後悔しました。前のアパートに住んでいた時期が長かったために、知らず知らずの間に物が増えていたのですね。引っ越しに間に合わせるように荷造りに精を出しましたが、二日間で睡眠時間を3時間半にまで削ったのに当日の朝までには全部終えることができず、引っ越し屋さんが現れて、チャカチャカとダンボールに詰めてくれて運んでくれました。
私のパッキングに時間がかかったのは、しばらく使わないでいた物を拭き掃除しながらでしたし、同時に、要らないものはできるだけ処分したいという思いもあったので、物に託された思い出をたどりながらも、キープするものと、人にあげるものと、捨てるものとを仕分けしながらの作業だったからでしょう。
また、物を運び入れてからも、改装の終わったばかりの場所はどこもホコリだらけで、どこを触っても、どのハンドルを握っても手がざらざらして、一日に何十回も手を洗わなければなりませんでした。ゴム手袋をして作業するようにしていても、気がつくと指の先に小さな切り傷ができていて、手を洗うたびに痛みました。
ベランダの床が、もう何年も放置されていたかのようで、歩いたら靴のそこが汚れるのではと思うほど黒くなっていて、床のタイルの目地の汚れを、四つん這いになってワイヤーブラシでゴシゴシと擦り落としました。体力を消耗しましたが、きれいになって使えるスペースとなった分、気持ち的にも余裕がでたのでやった甲斐がありました。
ベランダの横にあるユーカリの木に、毎日、ハミングバードや、奇麗なブルーバードがやってきますし、今日も、向かい側の土手に草を食べに降りてきた鹿を見て顔がほころびました。また、夜、ベランダのライトに照らされたユーカリの枝が風に揺れているのを、ソファに座ってぼんやり眺めるのが私のお気に入りとなりました。
手をかけるたびに自分の空間になってきて、この場所が居心地良く、毎日より好きになっているのが嬉しいです。
初めてこの物件に足を踏み入れたときの、「古いけど、ここだったらハッピーに暮らせる」という直感は、やはり正しかったという実感があります。改装中にも、色々と細かい部分のデザインや色など、自分で選択して決断しなければならないことが山ほどありましたが、妥協しないで、自分の意見を突き通したり、直感を信じて言い通したりしたことに関しては、いい結果が出たように思い返します。
コンドミニアムを購入して引っ越して自分の空間を作るというこの一連の試練(?)は、私の人生において大きな変化でしたが、やっと終盤も終わりを迎えたというところまでやってきました。
正直言って、もう当分、引っ越しはしたくないというのが感想ですが、随分と色々なことを勉強させてもらいました。そして、今回も、友達からの助言やサポートにどれだけ励まされたことでしょう。私よりも先に、家やコンドミニアムを買ってリモデリングを行った友達から色々と苦労話や体験談を聞いていたことによって、これでもお金とエネルギーが節約でき、スムースにことが運んだ部分もありました。やはり、情報収集は自分のパワーになるのですね。そして、もつべきものは、良い友達です。
私は、ほんとに人に恵まれているのだと身にしみて感じています。今週、素敵なダイニングテーブルがデリバリーされてきます。今回は、前のアパートよりも広いので、人を呼んで手作りの食事でもてなすようなことをしてみたいと考えています。そのためにも、お料理の腕を磨かなければいけませんが、これもまたこの新しい場所で体験できる喜びとなるでしょうから、楽しんで取り組んでゆきたいと思います。
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こんな素敵なキッチンになりました。 |

床をゴシゴシ磨いて、ペンキの塗り直しをしたバルコニーは、お気に入りの場所になりました。 |
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