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今年最初の書き込み
LA:2011-01-26 00:54 (149)
 皆さま、遅ればせながら、明けましておめでとうございます。年の初めから、コンドミニアムの改装にまつわるケアで忙しない思いをしていました。 
 昨年11月の末に、コンドミニアムのワンユニットを購入し、12月初旬からリフォームを開始したのですが、6週間経ってもまだ終わっていません。年末にロスでは凄まじい豪雨が続いたのと、私がホリデーで家を空けていりしたのをいいことに、コントラクターものんびりとバケーションをとりながら仕事を進めていたようです。
 コントラクターというのは、工事を請け負う人で、スケジュールをたて、必要な技術者を雇い、スパーバイズをしながら仕事を進めてゆく、いうなればプロジェクトのチーム・リーダーです。
 アメリカでは、この職業についている人たちの大半は、詐欺師、嘘つき、アル中、ろくでなしなどと呼ばれています。もちろん、きちんとした仕事をデリバリーできるコントラクターもいますが、マイノリティーだそうです。そして、悪いタイプのコントラクターと契約を交わしてしまった場合、改装や修理がいつまでたっても終わらずに、費用だけがどんどんかさんでゆく悪夢のような経験をすることになるそうです。実際、2ヶ月だと見積もられて始めた工事に一年半もかかったといった、工事が大幅に遅れたうえに費用が膨れ上がった話しだとか、見積もりの予算の2倍はかかるだろうから覚悟しておいたほうがいいといった話しを、私も散々と聞かされました。
 今回、私が雇ったメキシコ人のルイスは、友達のゲイのカップルが雇った人で、予算内、そして、約束したスケジュールで仕事を終わらせてくるからと推薦され、しかも、他のコントラクターに出してもらった見積もりよりもずいぶんと低い値段で仕事をしてくれるというのでお願いしました。
 ところが、一緒に仕事を始めると、ルイスは、ラテン系特有のマッチョな偏見があるのでしょう、私のようなシングル女子が自分の雇い主になったことをまるでジョークのように受け止めて接してきました。30分も人を待たせたり、待ち合わせをすっぽかしたこともあって、クリスマス前には99%終わると約束していたのも、3週間以上過ぎた今でも8割方しか終わっていません。しかも、ルイスの使う大工さんやハンディ・マンも、類は友を呼ぶからか、仕事に精魂が込められていないのが、作り付けの棚のドアの不揃いな並びや、タイルの歪み具合などに明確に現れています。私が彼らに直接指摘をすると、女の分際で口出しするなといった感じで、つまらなそうな顔をし、直す気なんかさらさらないといった態度で背を向けてしまいます。
 さらに、ルイスは、独身だとウソをついて、しつこく私を食事に誘ってきました。こちらとしては、安い値段のまま良い仕事をデリバーしてほしいという駆け引きがあったため、邪険にせず、自分には彼氏がいるからと(こちらも)ウソをついてやんわりと断り続けました。ルイスは、顔が熱を放っていかのように濃いうえに( “天才バカボン”のバカボンのパパとうなぎ犬を足して2で割ったような顔)、下手な英語で下世話な話しをするのが大好きな強烈なキャラクターです。ふたりで車に乗ってハードウエアを選びに出かけたときなど、セクシュアル・ハラスメント的コメントを連発するので、後日、友達のひとりに恋人の振りをしてもらい、ルイスに注意してもらわなければなりませんでした。
 私は、はかどらない工事と雑な仕事ぶりに腹を立てながらストレスを溜めていたのですが、友達にいわせると、体だけ大人になった頭の悪い子どもとだと思って扱ったほうがいいと促され、そうした観点から観察するようにしていたら、彼らの仕事の技術が、私が期待するレベルに達していないのだという事実に気がつきました。日本人ですから、大工さんなどに対しては、「職人芸、あっぱれ!」といったレベルの仕事を少なからず期待していた部分があったからでしょう。
 今回は、完璧なドリーム・コンドミニアムは諦めて、できあがったものを可能な限り楽しんでゆこう、そして、次回、一軒家を購入する時に、また「ああ、私のドリーム・ハウス。。。」と夢を見ることにしようと、そんな風に構えられるようになったらやっと気持ちが落ち着いてきました。

 それでも、こうした経験ができるということは、とても幸せなことだと感じています。今年の新年の抱負は、年齢を重ねるにつれて、守りの姿勢が強くなってきているのを痛感し始めたところなので、「自分にたくさん経験させてあげよう!」にしました。
 期待がはずれて気落ちしたり、人との関わりのなかで心に傷をおうことを億劫に感じるようになっていて、無意識のうちにもそういう結果を招きそうなことから自分を遠ざけるようにしていました。
 でも、同時に、それは、せっかく与えられたこの命の輝かしさに自らベールを被せて隠れているような状態ですから、自分が可哀想だとも感じていました。それに、今回のように、新しいことを経験すると、大変な経験であったとしても、それをこなしたり乗り越えたりしている過程で気づくことや学びがたくさんあります。
 今年は、初心にもどった気分で、やりたいことを自分にやらせてあげる。自分のプロジェクトを抱えて、それに費やす時間をもつことを優先してつくってゆくつもりです。でも、あまり真剣になりすぎたり、結果にこだわったりすると、物事の流れを鈍らせることになりますから、ちょっと呑気に、そして、いい感じにわがままに、自分流にこなしてゆけたら幸せなことです。
 毎朝、心地いいベッドで目を覚ませることから感謝して、「有り難うございます」をたくさん言えるように、物事のいい部分をしっかり見て受け入れながら毎日を過ごしたいと思います。

 今年も、どうぞ宜しくお願いいたします。

らぶ、
佐恵美 
 

改装前のキッチンは、ビンテージと呼べるくらいの時代遅れの代物でした。
上の写真とは、反対のアングルから撮ったキッチンの写真。
近くで見ると、あちこち仕事の粗さが見られますが、すっきりして落ち着いた感じになってきています。
   
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