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LA:2010-03-24 22:39 |
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ラスベガスの目抜き通り。 |
ここ2ヶ月の間、ビジネスのほうはとても静か。周りの動きが止まったかのように思えると、私の場合は、悪いドラマ癖が出てきては、「もう、一生、仕事がないかもしれない」とか、「世の中から見放されてしまった」と、思考回路まで否定的になって固まり、落ち込んだりする傾向がありましたが、最近は、そういったメロドラマに浸る時間がしごく短縮されてきたようです。
周りの動きが止まってしまったかのように感じるとき、まず、それを受け入れて抵抗しないこと。オーディションがなくても、それなりにやるべきことはいくらでも見つけられますから、次に、そうしたことにフォーカスを置いて自分から行動することが大切ですね。よい刺激を受けるために美術館を訪れてみたり、自然のあるところを散歩して草花や木々に声をかけてみたり、運動をして体にたくさん酸素を取り入れたり、気分転換に遠出をしてみたり、創作に没頭してみたり、などなど。頭のなかを空っぽにして、一心不乱に何かに勤しんだり、楽しんだりしていると、いつのまにか周囲の状況も好転していたりするものです。
前置きが長くなりましたが、時間があったので、気分転換にラスベガスまで遊びに行って来たというご報告です。
ラスベガスは、ロサンジェルスから車で3時間半、飛行機ですと50分程の距離にあります。私は、お酒も飲みませんし、ギャンブルもしないので、ラスベガスまで遊びに行くようなことは滅多にないのですが、週末に渡って行われるという友達の誕生パーティーに招待され、また、フォーシーズンズ・ホテルの部屋を破格の値段でブッキングできるというので、こんな週末もたまにはいいかなと思い出かけてみました。
ラスベガスは、4年前、仕事で訪れたときよりさらに都市開発が進んでいました。新しいホテルがいくつも建設され、巨大なショッピングセンターやコンドミニアムのコンプレックスがギラギラと立ち並び、表向きは経済不況の陰りは見られず、さすがビヴァ・ラスベガス!といった感じでしたが、乗ったタクシーのドライバーさんたちは口々に不景気で大変だと愚痴をこぼしていました。
バースデー・パーティーは、マンダレイ・ベイ・ホテルのとあるクラブを借り切って盛大に行われましたが、この週末は、生憎、ニューヨークでは大変な吹雪で飛行機が欠航になり、そちらからやってくるはずだった招待客が欠席となりました。飛行機に乗ってまで誕生パーティーに出向くという、こうした訳の分からない贅沢はアメリカならではですね。
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シンシアのバースデーケーキ。
まるで、ウエディング・ケーキのよう。
内側は、段ごとにフレーバーの違うケーキでした。 |
シルク・デ・ソレイルの『オー』の常設舞台があるベラージオ・ホテルと、音楽に合わせて噴水のイルミネーション・ショーが行われる人工池。そうそう、ここは、ジョージ・クルーニとブラッド・ピット主演の『オーシャンズ・イレヴン』の舞台になったホテルで、映画のおしまいのほうに、主演の11人がこの池の前で、満ち足りた気分に浸るというシーンがあります。 |
パリス・ホテル |

こちらは、ベニシアン・ホテルの中のショッピング・モールにあるゴンドラのアトラクション。
両サイドに店が並んでいます。空は天井に描かれた絵です。 |

こちらもベニシアン・ホテルの中。
見事な天井のデコレーション。このスケールの大きさは、さすがアメリカーンといった感じ。 |

今回2度目の『O』(オー)でした。
舞台の最初に、道化師が会場をパフォーマンスしながら歩き、観客を笑わせます。舞台の真ん中に、コンピュータ仕掛けで、底が浮き上がったり、沈んだりする巨大なプールがあり、幻想を見ているかのような素晴らしい舞台が展開されます。ラスベガスへお出かけになる方には、是非、観ていただきたいショーです。 |
今回のラスベガス旅行でよき思い出となったのは、友達のコレットと、久し振りに一緒に時間を過ごしたことでした。
コレットとは、私がロスに移り住んで来て間もない頃、ルームメイトだったことがあり、それ以来の長い付き合いですが、彼女が4年前にシングル・マザーになってから、こうしてふたりで時間を過ごすことがなくなってしまいました。今回、コレットは息子を彼女の母親に預けての息抜きということで、つかの間の独身気分を満喫しているようでした。
一緒にレストランで食事をしたり、シルク・デ・ソレイルのショー『O』(オー)を観覧したり、ホテルの部屋でそれぞれのベッドに寝転がっておしゃべりをしたり、そんな普通のことをやたらに楽しく感じたのは、たぶん、改めて彼女との深い友情を実感し、その幸せに浸ったからだと思います。しばしつるんで遊ぶようなことがなくても、私は彼女の幸せをいつも思っているし、彼女も私にいいことがあると心から喜んでくれるのが分かります。
女性同志の友達関係は、一見、仲が良さそうにしていても、どちらかが先を超して結婚したり、仕事で成功したりすると、手のひらを返したかのように冷たくなったり、足を引っ張るような行為に出たりして疎遠になることがあります。それぞれが、胸の内に抱く、insecurity(自信のなさ)が疼き、自分が取り残されたようになる気がして、そうなる前に、おのずから友情を絶つようなサボタージ攻撃を開始するのは、残念ながら女性のジェラシーが引き起こす典型的な行為です。私も、子どもの頃から、そうした女同士の間に立ち上るジェラシーの炎に、何度、焼き尽くされたことでしょう。なので、一緒に居て、ホッとできる友達は、ほんとに有り難く、貴重であり、大切な存在です。
私とコレットは、長年の付き合いを続ける間に、お互いが乗り越えて来たたくさんのドラマを分かち合ってきたせいでしょう。今では、格好つける必要もなく、遠慮することもない間柄になり、そうした競争心に替わって、いつの間にか、仲のいい姉妹のようにお互いを思いやる気持ちが生まれていました。
ラスベガスは、別名Sin City(道徳的な罪を犯す町)と呼ばれているくらい、ギャンブル、飲酒、セックスが氾濫する町ですが、そんな場所で、私はコレットとの友情に改めて感謝し、ほのぼのとした週末を送りました。
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