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LA:2009-04-28 12:40 |
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昨年6月に訪れたスペインの田舎町 |
メキシコで発生したSwine Fluブタ・インフルエンザが、世間を脅かしています。カリフォルニア州は、メキシコと地続きですが、こちらでブタ・インフルエンザにかかったケースは昨日の時点で4件ほどらしく、どの患者さんもリカバリーしているために、まだ緊迫した雰囲気はありません。
6月に、南米の美術品の収集家の友達の仕事についてグアテマラへ遊びに行こうかと考えているので、この新型インフルエンザの騒ぎが落ち着くのをまってから決めることにします。
去年の今ごろは、ヨーロッパへの旅行の計画を立て、航空券やホテルの予約をとりながらどきどき、ハラハラしているときでした。
自分で決めた旅行ながらも、ワクワク感はなく、どちらかというと不安のほうが大きくて少し気乗りしない部分がありました。その2年ほど前から気持ちが沈むような経験をしていたので、そうした嫌な気分を振る払う意味でも、どこか遠くへ出かけて自然にいだかれて、きれいな物を観て、歴史に触れて、おいしいものを食べて癒されたいと一心に願い、飛行機での移動が大嫌いな私が、自分を強いるようにして計画した旅行だったからかもしれません。
ただ外国に出かけたからといって必ず心が癒される体験ができるとは限りません。私の旅も、交通手段で足止めを食らったり、乗り遅れそうになるようなハプニングが続き、飛行場でも、飛行機の中でも、電車の中でもパニック状態になって泣きました。ほんとに、あの旅行中に、何度泣いたことでしょう。
でも、ほんとに偶然ってないんですね。全てのことは意味があって起こってくれているようです。旅が終わりに近づくにつれて、自分にはどうすることもできないことに対して腹を立てたり、避難したり、自分は運が悪いと犠牲者的な気持ちでいる自らの思いが、この旅行を台無しにしている唯一の原因だったということに気づかされました。
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自分の思い通りにならない出来事を「悪いこと」だと決めつけて抵抗感を抱いていたために、私は、どんなに美しい景色が目の前にあっても、どんなにおいしい料理を食べていても、それらをほんとうに楽しむことができないでいました。
「いいー悪い」、「きれいー汚い」、「豊かー貧しい」、「成功―失敗」、「幸せー不幸」こうした、物事を判断する概念に心や思考が捕われているとき、人は、「今」が差し出してくれる限りない可能性のうちのほんの微々たる部分しか体験することができません。
昨年のヨーロッパ旅行から、私は、今この瞬間を大切に生きるためにも、瞑想をして心を静めるように努めてきました。でも、正直いって、瞑想は全く上達もしていないようで、得意でないようにも感じています。頭の中を空っぽにしていられるのは、長くても5秒くらいでしょうか。普段は、ソファーの上にあぐらをかいて座り、目を閉じてじっとしているのですが、思考があっちへゆらゆら、こっちへゆらゆらと流れていくばかりで、「無心」の状態になることはなかなか難しいことです。
そんなことをあるスピリチュアリティーに精通した人に相談しましたら、自分に合ったスタイルを見つければいいのだとアドバイスをしてくれました。
たとえば、私はハイキングが好きなので、木々に囲まれたハイキングコースをただひたすら歩き、景色を眺めながら、頭の雑念を消してゆくことを意識して歩くことができます。人によっては、テニスなど、ボールをただひたすら追いかけるスポーツなどで無心を体験することもできますし、絵を描いたり、ペットの世話をしたり、なかには、ただぼーっとテレビを観ているときに心が静かになるという人もいるでしょう。自分が頻繁に無心になって心の静けさに浸れる時間を思い出しながら、自分なりの瞑想のスタイルをデザインすればいいのだそうです。
無心になれる時間を生活のなかにこさえてやり、思考は、できるだけ計画を立てたり、選択をしたりすることに使うようにして、他人をあれやこれやと批判したり、良いー悪いと評価する時間を消滅させるように努力していたら、徐々に、そうしたつまらない思いに費やす時間が減ってきました。そして、他人に対しての評価の視点がぼやけてくると、自分が他人にどう評価されているかを気にする時間も減少し、どう思われているのかを考えて気に病むことも少なくなってきました。
自分の世界は、自らをどう思うかが、そのまま映し出されるようにしてつくられるといわれます。自分自身を批判する気持ちがあるからこそ、批判的な人たちが周りにいて、自分が批判されているような不安にかられるのかもしれません。
自分の心を解放してあげるには、まず、今のままの自分を受け入れてあげること。そして、周りの人々や環境を、感情的になって評価することなく、そのまま受け入れてあげることが必要なのかもしれません。
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心がオープンになって、今という瞬間に100%アクセスできているときは、こうした自然の美しさ、優しさ、豊かさを堪能できるのでしょうね。 |
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