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大きな買い物
LA:2010-10-08 02:09 (142)
 去年の10月に、アパートメントの大屋さんがタヌキおやじに変わってから、類は友を呼ぶ現象が起こっているのか、住み心地のよかったこの周りの環境にも変化が起こり始めました。それまでは、嫌な人がそばに引っ越してくるたびに、早くいなくなって欲しいと念じると、いつの間にか住居人が入れ替わっていたということが何度もありました。ところが今回は、自分の気持ちのなかに、私が動く時期がきたのかな、潮時かなという感覚が生まれたために、引っ越しを考えることにしました。
 次は、海の近くに住みたいと思い、サンタモニカ、ベニス・ビーチ、マリナ・デル・レイなどの賃貸物件を探してみると、やはり海のそばは人気が高いことから現在の3倍位近くの家賃がかかります。去年、コンドミニアムを買った友達に話してみると、それだけの家賃を払うのであれば、不動産を買ってしまったほうがいいのではと勧められました。銀行にローンのアプライをしてみたら審査がとおったので、思い切って、不動産屋に都心のコンドミニアムか、郊外の庭付きの一軒家を探してもらうよう依頼してみました。
 ところが、大きいとはいえない予算で、しかも、バレー地区は嫌だ、住むならサンタモニカを含むウエスト・サイドか、ハリウッド・ヒルズか、トレンディーなシルバーレイク辺り、さらにコンドミニアムの場合は最上階でないと嫌だという私の条件を満たす物件はほとんど存在しませんでした。
 日本の分譲マンションは、鉄筋コンクリートでできているようなので、両隣や上の階に住む住人からの物音はほとんど聞こえないそうです。でも、ロサンジェルス辺りのコンドミニアムは、よほど高層にならない限り木造で、上階でトイレを流す音が聞こえたり、無神経でしかも靴で生活する人がノシノシと歩くたびに天井が軋むらしく、毎日、そんな雑音と一緒に暮らすのは厳しいかなと。しかも、洗濯機と乾燥機はそれぞれのユニットにはなく、ビルのなかに儲けられた共同のランドリールームを使うのが一般的です。
 物件を見に行くたびに、気落ちしては、今のアパートにいたほうがよほどいいじゃないかという気持ちで帰宅しました。(デートに出かけては、家でDVDでも観ていたほうがよかったとがっかりしながら帰って来るのと似ています)そして、そうこうしている間にも、不動産の値段は下がり続け、これ以上下がらないといわれた金利もさらに下がってきました。買うのには、最高の条件が揃っていたのですが、肝心な物件が見つからず、少々ストレスが溜まってきたときにカウアイ島への旅行の話しが持ち上がり、何もかも忘れてのんびりしてきたいと思い飛びついたのです。
 カウアイ島で、身も心も解放されたような楽しい時間を過ごして帰って来ると、コンドミニアムを買いたいとか、一軒家に住みたいという気持ちが蒸発してしまったかのようになくなっていたので、不動産屋には、しばらく家探しを休憩したいということを伝えることにしました。
 すると、そんなことを考えていた週末、不動産屋からお勧めの物件があるから見に行こうと促され、しばらく家探しはお休みにしたいと伝えるのに丁度いい機会かと思い出かけることにしました。見に行く物件のひとつは希望の地域ではなく、もう一件は、予算よりも高い値段だったので、気に入ることはまずないけれど、将来のための視察だと思って軽い気持ちで出かけました。
 最初の物件を見た後、やはり気に入らないという私に、不動産屋のひとりが、私の予算内でしかも条件に叶う物件を探すのは難しいから、もう少し予算を増やせるまでしばらく時間を置いたほうがいいかもしれないと切り出しました。こちらから言い出すより先に、向こうからブレイクしようともちかけてくれたので、これでしばらくは家探しにエネルギーを消耗しないで済むと、足取り軽く2件目の物件へと移動しました。
 そこは、ハリウッドの丘の中腹に建つコンドミニアムの上階にあるのですが、60年代半ばに建てられてから内装のほとんどがアップグレードされておらず、かなりのリノベーションを必要とする物件でした。最初は、全く自分の好みではないという印象を受けたのですが、コンドミニアムにしては、贅沢に空間をつかった玄関がドラマチックな洋装を呈し、リビングルームやクロゼットなども、これまで見たコンドミニアムと比べると格段に広く、ベランダの横には私の大好きなユーカリの木が並んであり、フッと、「私は、ここでハッピーに暮らせる」という感覚が体のなかに沸き起こりました。
 それから、あれよ、あれよという間に、人生最大の買い物をすることになり手続きが進んでいます。「不動産探しは恋人探しと一緒で、これもご縁だから、意図せぬ時に貴女にふさわしい物件が現れるわよ」、と何人かにいわれたことを思い出しています。
 東京の母は、女ひとりで家など持ってしまうと、さらに結婚への縁が遠のいてゆくのではといった古い考えにしばられているようで、電話の向こう側で、不安げな声色で建物の事情をあれこれと聞くばかりで、「良いところが見つかってよかったね」とか、「おめでとう」という言葉をかけてくれません。
 日本では、守ってあげたいと思わせるようなただただ可愛らしいタイプの女性が好まれるからでしょうか。アメリカの都会では、自分の人生は自分で選択してつくるといった精神的に独立した女性が尊敬されます。そして、精神的にも成熟した男性は、自分の意見や個性をしっかり表現できる女性を好むようです。
 コンドミニアムを買ったからといって、自分が突然モテモテになるとも、縁が遠のくとも思えませんが、それでも、居心地のいい空間を自分でこさえてゆくことが自信にもつながり、放つエネルギーの波動が変わるということは考えられます。思い起こせば、カウアイ島の旅行の最中に、既に、私のなかの何かが変わったのかもしれません。事がスムースに運ばれてゆき、私自身はその流れにのっているだけのような気がします。
 ただ、大きな買い物を、たったひとりで、しかも即座に決めてしまったために、これからの支払いやリノベーションの費用を考えると不安になるのですが、先を思って気に病んでも利になることは何もありません。
 人生って、いつ何時、どちらへ転ぶか分からないものですから、転ぶのを怖がって先へ進めなくなるようではいけないのだと自分に言い聞かせています。誰もが、新しい経験をすんなりとこなせるわけではなく、つまずいたり、転んだりしながらプロセスをこなしてゆくものです。それで、だんだんと上手に転ぶ方法を身につけてゆくんですよね。そして、なんの抵抗もなく上手に転べるようになれば、その反動で、起き上がりこぼしのようにすぐに立ち直れるようになり、さらには、転んでもタタじゃ起きないというくらい、転ぶたびにかならず何かを掴んで、体得して成長してゆけるようになるのでしょう。
 去年、ハリウッドに大きな家を買った仲のいい友達が、「家を買ったことを皆に話したら、やっかみからか、買った家に色々とケチをつける友達がいてショックだった」とこぼしていました。驚くことに、既に、私も同じような経験をしました。でも、これもプロセスのひとつだと思うようにして、くじけずに前進します。
 
 


コンドミニアムにふたつあるプールのひとつ


向こうの小高くなった所に、ジャクジーとテニスコートがあります。
   
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